Namaste! Nepal Tour Report 
  
2002年12月29日〜2003年1月4日



ついに“やまアド”、世界進出?!
思えば2001年9月のハワイツアーは、直前にアメリカで“セプテンバーイレブン”が勃発し中止。2002年ゴールデンウィークのネパールツアーも、情勢不安のため中止とまったくついてない。今回も大丈夫か? と若干の心配はありましたが、フタを開けてみたらいつものとおり、のどかなで騒々しいカトマンズ。ストで交通機関が麻痺する騒ぎもありましたが、ツーリスト用のバスなどはすべてオッケー。逆に交通量が少なくて走りやすいというオマケつきでした。いやいやそれにしても楽し過ぎてあっという間の日々でした。
てなわけで、書くことがあんまりにもあり過ぎなので、思いつくままを並べてみました。



【2002年12月30日〜2003年1月1日 2泊3日ツアー PART 1】

【ネパールをMTBで走るということ】

  ニッポンでシングルトラックを探す場合、昔の生活道というのが一般的。つまりニッポンでは、働き盛りの道というのは車道であって、シングルトラック(というか歩く道)は過去のものなワケです。
  ところがネパールは、生活手段としての歩きはまだまだ現役。大都市と結ぶ車道の幹線道路はあるものの、村、あるいは集落レベルではまだまだ歩きや、ロバやウマなどの背中で荷物を運ぶのが主流です。ということでネパールは世界でも有数のシングルトラック天国なのです。
  かつてヒマラヤの山々が未踏だった時代に多くの登山者が集まり、またヒマラヤから流れ出る激流にカヤッカーが集まったり、それから山々を仰ぎ見ながらの山旅にトレッカーが集まったりでした。それぞれは決して過去の話ではないのですが。そして今、そのシングルトラックに惹かれて、世界のコアなマウンテンバイカーがネパールに集まっているのです。



市街地を抜けたところで小休止。セッティングのチェックに余念のないガイドのソナム。結構細かい!


街角のあちこちにはヒンドゥーの神々が。
これは象の頭を持つガネッシュ


MTBツアー会社、ダウン・ティル・ダスク前にて。
いよいよネパールの地を走り出すのだ



朝もやが晴れかかったカトマンズ郊外。
シングルトラックで民家をつないでいく



外で食べるランチがうまいんだ
【食べ物 その1 野菜】
   みんな、すんごくオイシイって喜んでくれたのが野菜類。あんまり意識したことはなかったけど、考えてみたらほとんどがオーガニック。植付け前の畑には、しっかりと堆肥を入れてました。しかも温室栽培なんて凝ったことはないので、野菜はどれも露地モノばかりで生き生き。まさに旬を味わうって感じかな。それほど流通が発達していないってのもあるし。Kさんはニッポンのトマトは苦手だけど、ネパールのはおいしいって喜んでくれました。トマトも完熟したのをモイで売ってるワケだから、うまくて当然っていえばそうかも。



丘に登りついたところでついにヒマラヤが顔を出した。夕日に染まるガネッシュヒマラヤとヒマルチュリという山だ


夕暮れのナガルコット

【なんとヒマラヤが見えない…】

  ネパールについた翌日から、2泊3日でカトマンズ近郊のツアーに出かけました。カトマンズというのは盆地で、その周囲を2000mくらいの山(ネパールでは丘)に囲まれているわけですが、そこまで登れば(約2時間)ヒマラヤの夕日と朝日が、それぞれ2回ずつドッカーンのはずだったのです。   
  もちろん初日の出も! ところが、初日の夕日は見られたものの、それ以降は霧の中。この時期にしては珍しく、雨も降り出す始末。土地の人が言うには、冬の間も1〜2回は雨が降るとか。その雨で作物が育ち始めるとはいってましたが、なんてアンラッキー…。


宿泊したナガルコットのホテル、カントリーヴィラ。とっても快適


泊まった部屋はこんな感じ。ベッドからヒマラヤがドッカーン、
なはずだったけど…



【とってもチベタンなツアーでした @ ガイド】

  MTBガイドのソナム氏は、ネパール西部のアンナプルナという山の北側出身で、グルン族というチベット系の人です。ちと長髪で、ラスタのアクセサリーを身につけたりはしてますが、心は生粋のチベタン。母国語はチベット語だし、書き文字もチベット語。信仰心もとても厚い。ということでニワの片言のチベット語とで意思疎通してました。
  私たち全員を家に招いてくれたり、何かとお寺に寄ってみたりという、とってもチベタンな展開になりました。ソナム氏とニワが揃えばそうなるのも当然といえばそうですが。で、後日談ですが、ソナム氏のところに来るマウンテンバイカーはほとんどが欧米人で、日本人をガイドすることはほとんどなかったそうですが、我々が食事のときに手を合わせて「頂きます」といったり、ちょっとした仕草からネパールやチベットの文化に対して敬意を払っていることを、とってもうれしく感じたといってました。

夕食はコースからチョイス。これはインディアンディッシュ。
いろんなカレーとチャパティでニッコリ



夜はあったか湯たんぽまで用意してくれました。


そして翌日もまた走り出す。ヒマラヤは霧の中だったけど、やっぱりネパールは走っているだけで楽しいのだ


ちょっと休憩しているとたちまち人だかりに。でもみんな結構シャイだったりするんだな


その日の宿泊地にお昼に一旦到着。
そこでランチ腹ごしらえ
       
                      

メニューはネパール料理の定番、ダルバート。ダル(豆、豆スープ)+バート(ご飯)ということで、ネパールのカレーライスというところか?

【食べ物 その2 米】
   ネパールはインディカ米っていわれるパサパサのお米。これをマズイとはいわせない。カレーの汁を染み込ませたり、はたまた炒めたりするには、この方が味が染み込むので断然ウマイ。ちなみにニッポンのしっとりご飯は、それ自体がとってもおいしいので、ニッポンの食べ方のように、おかずと別々に食べるにはいいのでは。ニッポンもネパールも、それぞれが食材に合わせた、ウマイ食べ方を選んでいるなと妙に納得。
ところでこのパサパサご飯。ニッポンのにくらべて当然軽いのでとってもたくさん食べられる。最初に盛り付けられたときは、こんなに食べらんないって、みなさんもビックリでしたら、案外ペロリ&お替り〜、でした。。

午後は雨足が強くなってきた(なんでだ〜?)ので、
サポートカーに乗る人、走る人に分かれました
  




そして目指したナモブッダ。仏教の聖地で、釈迦が自らの体を飢えたトラに差し出したといわれるところ

  
ライドから戻ったらあったかいシャワーで復活。そしてディナーはチベットのスキヤキ
【食べ物 その3 肉】
   特に鶏肉。ブロイラーではなくその辺を走り回っているのをひっ捕まえて絞めるので、身が締まっていてコリッとしてウマイ。これヤミツキ。あと、ネパールでは骨付きで煮込むことが多く、骨からも出汁がよく出て◎。骨から肉をはがしながら、しゃぶりつくのも◎。ちなみに現地ネパリ(ネパール人)は、スパイスがよく染み込んだ骨の髄液をすするのがミトツァ(ウメ〜)っていってます。


   そしてニッポン時間でカウントダウンしたあとは、ネパール音楽でダンスタイムへ突入。MTBよりもきつかった?!

タイコがやけに似合ってるけど、この人はニッポン人(だよね?)


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