「北海道600キロ」への参加はわたしにとっては参加ではなく、挑戦でした。

いつも、主人と一緒に走っていた私にとって、やまアドに女性一人で参加してくる人が多いのがとても刺激になり、去年の王滝村セルフディスカバリーに夫とは別にひとりで挑戦することとなりました。一人ということはメカトラブルも自分で出来なくてはいけないのでそこからのスタートです。それが我が家では私が「ちょんきち」と呼ばれていることから「チョンちゃんが行くパート1」となり、今回の北海道が「チョンちゃんが行くパート2」となりました。

北海道からの帰リ道、口から出る言葉は「楽しかったねえ…」そして、沈黙。再び、「楽しかったねえ…」沈黙再び。昨日はそんな感じでした。色々ありすぎて、お腹がいっぱいすぎて言葉が出てこない感じ、かな?

ゴールしてからみんなの話を聞いて初めて、治りきっていないケガの痛みがでていたり、胃痛に襲われていたり、人生のターニングポイントで何かのきっかけにと思う人がいたりと、それぞれいろいろな思いを持っていたんだと知ってからさらに、ジンときちゃってます。

私は見るからに運動できそうにない感じで、実際鈍いし、体力無しなので、今回は完走は目指すけれども、きっとサポートカーに乗ることになると思っていました。ところが始まりから終わりまで「つらい」と思ったことは一度もなく、ずっと楽しく走れちゃいました。練習は本当につらかったので、この旅は楽しみだけど、辛い旅になるんだろうなと思っていました。なのになのに!!!!!????練習が辛かったからこそ、おしゃべりしながら(しすぎ?)素晴らしく雄大な景色の中を走ることが楽しかったんですね、きっと。ポイントポイントでのお楽しみも盛りだくさんだったし。鎌田牧場の心のこもったおもてなしもホント、ありがとうございました。

サポートカーでみんなを見守りながらのQちゃん達が用意してくれた(大変だったでしょう)、北海道の新鮮な材料を使ったランチ、ジャガバター、とうもろこし、メロン、冷たいお茶、最高でした。草むらに隠れてカメラを構える、サポーターのギっちゃん(ほんと、嬉しかったよ〜)の笑顔に励まされました。ニワさんとギっちゃんが下見してくれたコース、極上でした。私が落車したとき、すぐに駆け寄ってケガの治療をしてくれ、パンクを直してれ、心配してくれてる表情のみんなの優しさで、痛みを感じていられませんでした。

落車後(やっぱりヘタッピーだからダートで落車しちゃった…2度も)、なるべく笑っていようとしていましたが、ラベンダー公園に行く間にボロボロ泣いちゃいました。痛いからか、怖かったからか、みんなが心配してくれたからか、なんだかわかりませんが、やっぱり動揺していたんだと思います。自分のせいでみんなの夕飯が…とか、真っ暗になっちゃうよ、とかで、楽しみにしていたせっかくのソフトクリームの味も全然わからなかったんです、本当は。でも、次の休憩ポイントでみんなに会えたときに言っていただいた「ゴールは宗谷岬だよ」という言葉がすごく嬉しくて、感動して。どれくらいたくさんの言葉を並べれば伝わるかな…その後は脚が軽かった!
その晩はいつまでも眠れませんでした。

そこから私は変わったんだと思います。。マイナスな事があると、どんどんダメになっていく私が、あの時からは一度も出てきませんでした。だからこそ、感動のゴールでした。しかも、全員で。本当にすごく熱い思いがまだあるのですが、言葉にならなくてうまく伝えられません。

参加を決めて時から辛い練習が始まり、主人にはずっと励まされて何とかこなしてきました。長距離を走ることは辛くて何度、北海道行きのキャンセルを考えたことか。きっと一緒に走って励ましてくれるダーリンががいなかったら、挑戦すらしていなかったでしょう。本当にありがとう!(家庭内でおさめてくれよって感じかな?)

そうそう、あんなに笑ってなければもっと早く走れたかも。無駄に体力を消耗してたかしら…なにせ、笑顔どころか常に大笑いでしたから。いや、やっぱり、あれがよかったのかなあ??